料理というのは基本的に非可逆だ。焦げたものを戻すことはできないし、塩が足りない分には足せばいいが、入れすぎたものはどうしようもない。
では、ラーメンのスープはどうか。 濁らせるのは簡単だ。グツグツ煮込めばいい。 そして濁ったスープは濁ったままだろう。 そう思っていた。
・・・が、そうでもないらしい。 聞くところによると
「掃湯(さおたん)」
と呼ばれる中華の技法でスープの濁りを取り除けるらしい。 コンパイルエラーのメッセージをGoogle検索するが如くネットを調べたが、ちゃんとした情報は見つからなかった。
ならば自らの手で試すしかない。今日は掃湯を試す。
下準備
脂の少ない鶏肉を用意する。
フードプロセッサーで挽き肉にする。フードプロセッサーがない場合は普通に挽き肉を買えばOK。
(使っているのはこれです)
挽き肉というか肉ペーストみたいになった。まあいいか。
今回の検証に使用するスープ。 鶏ガラをベースに昆布や鰹節を水出ししたもの。
実験
スープ、挽き肉を入れて加熱する。
白く濁っていく。本当に大丈夫か?と不安になる。
火が通ったな、と思ったら加熱をやめてザルで濾す。挽き肉は勿体ないので普通に食べた。
結果
左が掃湯後、右が元々あったスープ。
黒ずんだような濁りが無くなっている。確かに効果はありそうだ。 セメント系の煮干しラーメンとか真っ白な豚骨ラーメンに適用したらどうなるんだろうか。