掃湯: 透明感のあるスープを作る

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料理というのは基本的に非可逆だ。焦げたものを戻すことはできないし、塩が足りない分には足せばいいが、入れすぎたものはどうしようもない。

では、ラーメンのスープはどうか。 濁らせるのは簡単だ。グツグツ煮込めばいい。 そして濁ったスープは濁ったままだろう。 そう思っていた。

・・・が、そうでもないらしい。 聞くところによると

「掃湯(さおたん)」

と呼ばれる中華の技法でスープの濁りを取り除けるらしい。 コンパイルエラーのメッセージをGoogle検索するが如くネットを調べたが、ちゃんとした情報は見つからなかった。

ならば自らの手で試すしかない。今日は掃湯を試す。

下準備

脂の少ない鶏肉を用意する。 f:id:haru067:20200726173245j:plain

フードプロセッサーで挽き肉にする。フードプロセッサーがない場合は普通に挽き肉を買えばOK。 f:id:haru067:20200726173252j:plain

(使っているのはこれです)

挽き肉というか肉ペーストみたいになった。まあいいか。 f:id:haru067:20200726173303j:plain

今回の検証に使用するスープ。 鶏ガラをベースに昆布や鰹節を水出ししたもの。 f:id:haru067:20200726173140j:plain

実験

スープ、挽き肉を入れて加熱する。 f:id:haru067:20200726173147j:plain

白く濁っていく。本当に大丈夫か?と不安になる。 f:id:haru067:20200726173156j:plain

火が通ったな、と思ったら加熱をやめてザルで濾す。挽き肉は勿体ないので普通に食べた。 f:id:haru067:20200726173206j:plain f:id:haru067:20200726173216j:plain

結果

左が掃湯後、右が元々あったスープ。 f:id:haru067:20200726173228j:plain f:id:haru067:20200726173237j:plain

黒ずんだような濁りが無くなっている。確かに効果はありそうだ。 セメント系の煮干しラーメンとか真っ白な豚骨ラーメンに適用したらどうなるんだろうか。